
チャーチルダウンズ競馬場とは
チャーチルダウンズ競馬場は、アメリカ合衆国ケンタッキー州ルイビルにある有名な競馬場です。1875年に開場し、毎年5月の第1土曜日に行われるケンタッキーダービーの開催地として知られています。
競馬場内には博物館があり、ケンタッキーダービーの歴史や競馬に関する展示を見ることができます。また、アメリカ競馬殿堂も競馬場内に移転しました。
2024年には第150回ケンタッキーダービーが開催され、大きな盛り上がりを見せました。
3つの主要プロジェクトとインフラ整備
チャーチルダウンズ競馬場は、ケンタッキーダービーの体験を向上させるため、以下の3つの主要プロジェクトとインフラ整備を発表しました。
スカイ・プロジェクト
スカイテラスの改修・拡張。既存の11,500席を13,300席に増席し、プレミアムホスピタリティ体験を提供。2027年の第153回ケンタッキーダービーから一部供用開始、2028年の第154回で全面完成予定。
コンサーバトリー・プロジェクト
インフィールドの仮設スイートを恒久的な建物に改築。7,000以上のプレミアム体験を提供。パゴダクラブ&テラス、コンサーバトリービルディング、スターゲイザーラウンジなどが含まれる。2026年の第152回ケンタッキーダービーから一部供用開始、2028年の第154回で全面完成予定。
インフィールド・一般入場エリア・プロジェクト
インフィールドに3つの恒久的な建物を新設。一般入場者のアメニティを向上させ、チケットアップグレードの機会を創出。2026年の第152回ケンタッキーダービーから順次オープン。
インフラ整備
馬主や調教師のためのバックサイド改善、インフィールドへの新しいトンネル建設など。
総投資額は10億ドル超!長期的な成長と株主価値の向上を目指す

チャーチルダウンズ社は、これらのプロジェクトに2025年から2028年の間に総額10億ドル以上を投資する予定です。
内訳は、スカイ・プロジェクトが4億5,500万ドルから4億6,500万ドル、コンサーバトリー・プロジェクトが3億2,000万ドルから3億3,000万ドル、インフィールド・一般入場エリア・プロジェクトが6,000万ドルから7,000万ドル、インフラ整備が4,500万ドルから5,500万ドルです。
同社は、これらの投資が今後10年間の成長の基盤となり、長期的に株主価値を向上させると考えています。
チャーチルダウンズ競馬場が目指すエンターテイメント体験
今回のチャーチルダウンズ競馬場の拡張・改修プロジェクトは、ケンタッキーダービーのブランド価値をさらに高め、世界中からの観客を魅了するための戦略的な投資と言えるでしょう。特に、プレミアムシートの拡充は、高額なチケットを購入する層を取り込み、収益向上に貢献することが期待されます。
また、インフラ整備は、競馬関係者や観客の利便性を向上させるだけでなく、競馬場の運営効率を高める効果も期待できます。
これらのプロジェクトが完了すれば、チャーチルダウンズ競馬場は、世界で最も象徴的な競馬場の1つとしての地位をさらに確固たるものにするでしょう。今後の動向に注目が集まります。