セミノール族とウェストフラグラー、和解へ!
フロリダ州セミノール族と、ウェストフラグラー・アソシエイツ、ボニータ・フォートマイヤーズ・コーポレーション、サウスウェスト・フロリダ・エンタープライズ、イサドール・ヘイブニック氏らウェストフラグラー・パーティーズは、長年にわたる法廷闘争を終結させる包括的な合意を発表しました。
フロリダ州セミノール族とは
フロリダ州セミノール族は、アメリカ合衆国フロリダ州に拠点を置く、連邦政府が公認したセミノール族です。
彼らは、オクラホマ州のセミノール・ネイション、フロリダ州のミコスキー・インディアン部族と共に、連邦政府が公認する3つのセミノール族の1つで、18世紀にフロリダに定住した様々なネイティブアメリカンのグループから、民族形成の過程で出現しました。その多くは、現在のフロリダ州北部、ジョージア州、アラバマ州から来たマスコギー族です。
セミノール族は、「征服されていない民」を自称し、19世紀のセミノール戦争でアメリカ軍による捕獲を逃れた約300人のインディアンの子孫です。
闘争の背景
セミノール族とウェストフラグラー・パーティーズ間のゲーミング事業を巡る闘争は、2018年に本格化。
きっかけは、フロリダ州議会が2010年に可決した法律で、セミノール族にブラックジャックなどのバンクドカードゲームを提供する権利を与える内容でした。
ウェストフラグラー・パーティーズは、この法律が州憲法に違反していると主張し、訴訟。
その後、2021年にセミノール族がモバイルスポーツ賭博を導入したことで、対立はさらに激化し、ウェストフラグラー・パーティーズは、これも州法に違反していると主張し、再び訴訟を起こしたのです。
これらの訴訟は、フロリダ州の裁判所、さらには連邦裁判所でも争われ、長期にわたる法廷闘争へと発展しました。
闘争から協調へ新たなパートナーシップに
この合意により、ウェストフラグラー・パーティーズは、セミノール族のゲーミング事業(モバイルゲーミングを含む)に対する今後の訴訟を一切行わないことを約束しました。
注目すべきは、 両者が協力して、ハードロックベットアプリ上でハイアライを提供することです。ハイアライは、ウェストフラグラー傘下のバトルコート・ハイアライが提供し、2025年初頭にアプリに導入される予定です。
双方のリーダーが語る「ウィンウィン」の関係
セミノール・ゲーミングのCEO、ジム・アレン氏は、この合意を「セミノール族とウェストフラグラー双方にとって真のウィンウィン」と表現し、フロリダ州における両者の協力関係を強調しました。長年の訴訟ではなく、協力によって、フロリダのゲーミング業界で重要な役割を果たしてきたハイアライを共に促進できることを喜んでいます。
イサドール・ヘイブニック氏もまた、セミノール族とのパートナーシップに喜びを表明し、1920年代からフロリダのゲーミング業界を支えてきたハイアライをハードロックベットアプリで提供できることを誇りに思うと述べています。