ダランベール法とは?
ダランベール法は、ブラックジャックなどのカジノゲームで用いられるベット戦略の一つです。基本的な考え方は、負けた時にベット額を増やし、勝った時にベット額を減らすというものです。
具体的には、まず最初にベット単位(ユニット)を決め、負けたら1ユニット増やし、勝ったら1ユニット減らします。これを繰り返すことで、負けが続いてもベット額の増加を抑え、資金を守りながらプレイすることができます。
他のベット戦略との違い
ダランベール法は、マーチンゲール法と比較されることが多いです。マーチンゲール法は、負けた時にベット額を2倍にするという攻撃的な戦略で、短期間で大きな利益を狙えますが、連敗が続くと資金が急速に減ってしまうリスクがあります。
一方、ダランベール法は、ベット額の増減が緩やかで、資金の変動を抑えながらプレイできるのが特徴です。そのため、マーチンゲール法よりもリスクが低く、初心者でも安心して実践できます。
ダランベール法の実践方法
ベット単位を決める
最初に、自分の資金に合わせて1ユニットあたりのベット単位を決めましょう。一般的には、総資金の5%以下が適切とされています。
ベット額を調整する
最初のベットは1ユニットとし、負けたら1ユニット増やし、勝ったら1ユニット減らします。
- 1ユニットをベット
- 負けたら2ユニットに増やす
- さらに負けたら3ユニットに増やす
- 勝ったら2ユニットに減らす
- さらに勝ったら1ユニットに減らす
勝ち負けパターン別の対応策
- 連敗時:焦らずに、ダランベール法のルールに従ってベット額を調整しましょう。
- 連勝時:欲張らずに、適度に利益を確定させましょう。
- 負けが続く場合:一度ベットを中止し、状況を冷静に判断しましょう。
資金管理を徹底する
ダランベール法は、資金管理が非常に重要です。常に自分の資金状況を把握し、無理のない範囲でベットするようにしましょう。
ダランベール法のメリット
- 資金の変動が少なく、安定したプレイが可能
ベット額の増減が1ユニットずつなので、資金の変動が少なく、安定したプレイが可能です。
- 初心者でも理解しやすく、実践しやすい
ルールがシンプルで覚えやすく、複雑な計算も必要ありません。初心者でも簡単に実践できます。
- 連敗時のリスクを抑えられる
マーチンゲール法のように、連敗時にベット額が急激に増えることはありません。そのため、資金が底をつくリスクを抑えられます。
ダランベール法のデメリット
- 大きな勝ちを狙いにくい
ベット額の増加が緩やかなため、短期間で大きな利益を得ることは難しいです。
- 連勝が続かないと利益が伸びにくい
連勝が続かないと、ベット額がなかなか増えず、利益も伸びにくいです。
- 勝率50%以下のゲームには不向き
ダランベール法は、勝率が50%に近いゲームで有効な戦略です。勝率が50%を大きく下回るゲームでは、負けが続く可能性が高く、資金が減ってしまうリスクがあります。
ダランベール法 vs マーチンゲール法:ブラックジャック戦略シミュレーション徹底比較!
ブラックジャックのベット戦略として有名な「ダランベール法」と「マーチンゲール法」。それぞれの戦略を用いたシミュレーション結果を分析してみましょう。
仮定条件:ダランベール法
- 初期資金:500ドル
- 1ユニット:10ドル
- プレイゲーム数:14ゲーム
ゲーム数 | 勝敗 | ベット額 | 累計収支 |
1 | 負け | 10ドル | 490ドル |
2 | 負け | 20ドル | 470ドル |
3 | 負け | 30ドル | 440ドル |
4 | 勝ち | 40ドル | 480ドル |
5 | 勝ち | 30ドル | 510ドル |
6 | 負け | 20ドル | 490ドル |
7 | 勝ち | 30ドル | 520ドル |
8 | 勝ち | 20ドル | 540ドル |
9 | 負け | 10ドル | 530ドル |
10 | 負け | 20ドル | 510ドル |
11 | 負け | 30ドル | 480ドル |
12 | 負け | 40ドル | 440ドル |
13 | 負け | 50ドル | 390ドル |
14 | 勝ち | 60ドル | 450ドル |
仮定条件:マーチンゲール法
- 初期資金:500ドル
- 1ユニット:10ドル
- プレイゲーム数:14ゲーム
ゲーム数 | 勝敗 | ベット額 | 累計収支 |
1 | 負け | 10ドル | 490ドル |
2 | 負け | 20ドル | 470ドル |
3 | 負け | 40ドル | 440ドル |
4 | 勝ち | 10ドル | 450ドル |
5 | 勝ち | 10ドル | 460ドル |
6 | 負け | 10ドル | 450ドル |
7 | 勝ち | 20ドル | 470ドル |
8 | 勝ち | 10ドル | 480ドル |
9 | 負け | 10ドル | 470ドル |
10 | 負け | 20ドル | 450ドル |
11 | 負け | 40ドル | 410ドル |
12 | 負け | 80ドル | 330ドル |
13 | 負け | 160ドル | 170ドル |
14 | 勝ち | 170ドル | 0ドル |
上記のシミュレーションでは、ダランベール法とマーチンゲール法の両方が最終的に損失を出しました。しかし、両者の間にはいくつかの重要な違いが見られます。
- 損失額: マーチンゲール法は、初期資金をすべて失う結果となりました。一方、ダランベール法は、初期資金の10%を失ったものの、資金の90%が残りました。
- 最大損失額: マーチンゲール法は、最大で初期資金と同額の500ドルを失う可能性がありました。ダランベール法は、最大損失額が110ドルと、マーチンゲール法よりもはるかに小さかったです。
- 最大ベット額: マーチンゲール法は、最大で160ドルまでベット額が上昇しました。ダランベール法は、最大ベット額が50ドルと、マーチンゲール法よりも低く抑えられました。
ダランベール法は、ベット額の増減が緩やかであり、資金の変動を抑えながらプレイできるため、マーチンゲール法よりもリスクが低いといえます。