イギリス発祥のブラックジャック「ポンツーン」の魅力に迫る!
ブラックジャック好きなら一度は耳にしたことがあるかもしれない「ポンツーン」。イギリス版ブラックジャックとも呼ばれるこのゲームは、ブラックジャックをベースにしながらも、独自のルールや戦略が楽しめるエキサイティングなバリエーションです。
ポンツーンは、ブラックジャックと同様に、ディーラーと1対1で対戦し、手札の合計値を21に近づけることを目指します。カードの価値もブラックジャックとほぼ同じで、2~9はそのままの数字、J・Q・Kは1、Aは1または11として数えます。
ポンツーンのアクションとルールは?ブラックジャックとの違いを徹底解説
ポンツーンはクラシックブラックジャックをベースにしていますが、いくつかのルール変更により、独特の戦略と興奮が生まれます。ここでは、ポンツーンのアクションとルールについて詳しく解説します。
ポンツーン基本情報
デッキ数 | 4~8デッキ |
10のカード | なし |
ディーラーのカード | 2枚(どちらもホールカード) |
ディーラーのソフト17 | ヒット |
プッシュ | ディーラーの勝ち |
スプリット | 可 |
Aの再スプリット | 可 |
スプリット後のダブルダウン | 可 |
インシュランス | 不可 |
サレンダー | 可 |
ナチュラルブラックジャック(ポンツーン)の配当 | 3倍 |
特別役 | あり |
10のカードが除外
クラシックブラックジャックでは、ジョーカーを除く52枚のデッキを使用しますが、ポンツーンでは、10とジョーカーを除く48枚のデッキを使用します。
10のカードがないため、ポンツーンではバーストする確率がクラシックブラックジャックよりも低くなりますが、ブラックジャックを作る確率もクラシックブラックジャックよりも低くなります。
ディーラーのアップカードはなし
ブラックジャックでは、ディーラーの最初の2枚のうち1枚が表向き(アップカード)になりますが、ポンツーンでは両方のカードが裏向きで配られます。そのため、プレイヤーはディーラーの手札を推測することが難しくなり、よりスリリングなゲーム展開となります。
引き分けはディーラーの勝ち
ポンツーンでは、プレイヤーとディーラーの手札の合計値が同じ場合、引き分け(プッシュ)とはならず、ディーラーの勝ちとなります。
ファイブカードトリックでプレーヤーの勝ち
ポンツーン独自のルールとして、5枚のカードで21以下を作ると「ファイブカードトリック」となり、ディーラーの手札に関係なくプレイヤーの勝ちとなります。これは、ブラックジャックの「ファイブカードチャーリー」に似たルールですが、ポンツーンでは正式なルールとして採用されています。
ソフト17でもディーラーはスタンドしない
ディーラーは、手札の合計が16以下またはソフト17(Aを含み、合計が17または7になる手札)の場合、必ずヒットしなければなりません。ソフト17を除く17以上の場合には、必ずスタンドします。
プレーヤーは14以下なら必ずヒット
プレイヤーは、手札の合計が14未満の場合、必ずヒットしなければなりません。これはブラックジャックにはないルールで、ポンツーンの特徴の一つです。
アクションの名称が異なる
- ツイスト (Twist): ブラックジャックの「ヒット」に相当します。手札にカードをもう一枚追加します。
- スティック (Stick): ブラックジャックの「スタンド」に相当します。これ以上カードを引かずに手札を確定させます。
- バイ (Buy): ブラックジャックの「ダブルダウン」に相当します。賭け金を倍額にし、カードを一枚だけ追加して手札を確定させます。
- ポンツーン (Pontoon): ブラックジャックの「ナチュラルブラックジャック」に相当します。最初の2枚でAと10の組み合わせを作り、21となります。
ブラックジャックよりも有利な配当
ポンツーンは、通常のブラックジャックよりも配当が有利な場合があります。
- ナチュラルブラックジャック(ポンツーン): 通常のブラックジャックでは2.5倍の配当ですが、ポンツーンでは3倍の配当が得られます。
- ファイブカードトリック: 通常のブラックジャックにはない役ですが、ポンツーンでは5枚のカードで21以下を作ると、3倍の配当が得られます。
このように、ポンツーンは通常のブラックジャックよりも高配当が期待できるため、よりスリリングなゲーム体験を楽しめます。
なぜポンツーンのハウスエッジは低いのか?
種類 | ハウスエッジ |
アトランティックシティブラックジャック | 約0.35% |
ベガスストリップブラックジャック | 約0.35% |
ポンツーン | 約0.38% |
スパニッシュ21 | 約0.40% |
クラシックブラックジャック | 約0.5% |
ブラックジャックスイッチ | 約0.58% |
ヨーロピアンブラックジャック | 約0.62% |
ダブルエクスポージャーブラックジャック | 約0.66% |
プログレッシブブラックジャック | 約2% |
ポンツーンのハウスエッジは、一般的に約0.38%と言われており、クラシックブラックジャックのハウスエッジである約0.5%と比較すると、低い数値となっています。
これは、通常のブラックジャックと比較して、ナチュラルブラックジャック(ポンツーン)やファイブカードトリックといった高配当の役が存在するため、プレイヤーにとって有利となることが理由です。しかし、ポンツーンでは、引き分けでもディーラーが勝利、アップカードが存在しないといったプレーヤーにとって不利な要素も用意されています。
まとめ
イギリス発祥のブラックジャック「ポンツーン」は、ブラックジャックをベースに独自のルールを加えたエキサイティングなゲームです。10のカードがない48枚デッキを使用し、ディーラーのカードは2枚とも伏せられた状態でスタートします。引き分けはディーラーの勝ち、5枚の手札で21以下なら「ファイブカードトリック」でプレイヤーの勝ちとなります。
ポンツーンは、ナチュラルブラックジャックで3倍、ファイブカードトリックでも3倍の配当が得られるなど、高配当が魅力です。しかし、ディーラーの2枚目のカードが分からない、引き分けがディーラーの勝ちなど、プレイヤーにとって不利なルールも存在します。これらの要素が相まって、ポンツーンのハウスエッジは約0.38%と、クラシックブラックジャックよりも低くなっています。
ポンツーンは、高配当と引き換えにリスクも高いゲームです。ルールを理解し、戦略的にプレイすることで、ブラックジャックとは一味違ったスリルを味わえます。