スパニッシュ21とは?ブラックジャックとの違いを徹底比較!
スパニッシュ21の基本的なゲーム性は、プレイヤーとディーラーがカードを引き、手札の合計値を21に近づけることを競います。
スパニッシュ21基本情報
デッキ数 | 6~8デッキ |
10のカード | なし |
ディーラーのカード | 2枚(アップカードとホールカード) |
ディーラーのソフト17 | ゲームによって異なる |
プッシュ | あり |
スプリット | 可 |
Aの再スプリット | 可 |
スプリット後のダブルダウン | 可 |
インシュランス | 可 |
サレンダー | 可 |
ナチュラルブラックジャックの配当 | 2.5倍 |
特別役 | あり |
しかし、スパニッシュ21にはいくつかの特徴的なルール変更があり、それがゲーム性をより戦略的でエキサイティングなものにしています。
10のカードが除外
クラシックブラックジャックでは、ジョーカーを除く52枚のデッキを使用しますが、スパニッシュ21では、10とジョーカーを除く48枚のデッキを使用します。
10のカードがないため、スパニッシュ21ではバーストする確率がクラシックブラックジャックよりも低くなりますが、ブラックジャックを作る確率もクラシックブラックジャックよりも低くなります。
ダブルダウン後も繰り返しヒットできる
クラシックブラックジャックでは、ダブルダウン後は1枚しかヒットできませんが、スパニッシュ21では繰り返しダブルダウンができるので、何度もカードを追加することができます。
特定カード出現によるボーナス
スパニッシュ21には特定カード出現による10種類のボーナスがあります。クラシックブラックジャックではナチュラルブラックジャック出現時の2.5倍が最大配当倍率ですが、スパニッシュ21ではボーナスによって最大51倍が狙うことができます。
ボーナスの種類 | 配当倍率 |
5枚のカード合計値が21 | 2.5倍 |
6枚のカード合計値が21 | 3倍 |
7枚以上のカード合計値が21 | 4倍 |
カードが678の3枚 | 2.5倍 |
カードが678で同じマーク | 3倍 |
カードが678で全てスペード | 4倍 |
カードが777の3枚 | 2.5倍 |
カードが777で全て同じマーク | 3倍 |
カードが777で全てスペード | 4倍 |
カードが777の同じマークで ディーラーのアップカードが7 | 51倍 |
スパニッシュ21の基本ルールとゲームの流れ
スパニッシュ21の基本は、プレイヤーとディーラーがそれぞれ2枚のカードを受け取り、手持ちのカードの合計値を21に近づけることを競うゲームです。
ベットする
プレイヤーは、ゲーム開始前にチップを賭けます。テーブルごとにミニマムベットとマキシマムベットが設定されています。
カードの配布
ディーラーは、プレイヤーと自分自身にそれぞれ2枚のカードを配ります。プレイヤーのカードは2枚とも表向きに、ディーラーのカードは1枚を表向きに、もう1枚を裏向きに置きます。
プレイヤーのアクション
プレイヤーは、自分の手札とディーラーのアップカード(表向きのカード)を見て、以下のアクションを選択できます。
- ヒット (Hit): カードをもう1枚引く。手札の合計が低い場合や、ディーラーのアップカードが高い場合に有効です。
- スタンド (Stand): カードを引かずに手札を確定させる。手札の合計が21に近い場合や、ディーラーがバーストしそうな場合に選択します。
- ダブルダウン (Double Down): 最初の2枚のカードを見て、勝てる可能性が高いと判断した場合に選択できる強力なアクションです。賭け金を2倍にする代わりに、1枚だけカードを引いて手札を確定させます。
- スプリット (Split): 最初の2枚が同じランクのカードだった場合に選択できます。手札を2つに分け、それぞれに賭け金を置いて別々にプレイします。
- サレンダー (Surrender): 最初の2枚を見て、勝てる見込みがないと判断した場合に選択できます。手札を諦めて、賭け金の半分を取り戻します。ただし、一部のカジノではこのオプションがない場合もあります。
- インシュランス(insurance): ブラックジャックにおけるインシュアランスとは、ディーラーの表向きのカードがAだった場合に、プレイヤーが任意で選択できる保険のことです。ディーラーの表向きのカードがAの場合、プレイヤーは任意でインシュアランスに賭けることができます。インシュアランスは最初の賭け金の半額まで賭けることができ、ディーラーがブラックジャックの場合、賭け金の2倍が払い戻されます。ディーラーがブラックジャックでない場合、インシュアランスの賭け金は没収されます。
ディーラーのアクション
ディーラーは、自分の手札の合計が17以上になるまでカードを引き続けなければなりません。17以上になった時点でスタンドします。
ただし、ディーラーの手札がAを含み、合計が17になる場合(ソフト17)は、カジノによってルールが異なります。ディーラーがソフト17でヒットする場合とスタンドする場合があり、これは「ソフト17ルール」と呼ばれます。事前に確認しておくことで、戦略に活かすことができます。
勝敗の決定
- ディーラーがバーストする(手札の合計が21を超える)
- ディーラーよりも21に近い点数を持つ
- プレイヤーがナチュラルブラックジャック
- ボーナスの対象となる役が成立
スパニッシュ21のハウスエッジは?クラシックブラックジャックと比較
種類 | ハウスエッジ |
アトランティックシティブラックジャック | 約0.35% |
ベガスストリップブラックジャック | 約0.35% |
ポンツーン | 約0.38% |
スパニッシュ21 | 約0.40% |
クラシックブラックジャック | 約0.5% |
ブラックジャックスイッチ | 約0.58% |
ヨーロピアンブラックジャック | 約0.62% |
ダブルエクスポージャーブラックジャック | 約0.66% |
プログレッシブブラックジャック | 約2% |
スパニッシュ21のハウスエッジは、0.40%と言われており、クラシックブラックジャックの0.5%よりも低いとされています。これは、スパニッシュ21にはプレイヤーに有利なルールがいくつか存在するためです。
ダブルダウン後にヒットできるルール、そして特定の手札でボーナス配当が支払われるルールがあり、特にボーナス配当が高いほど、プレイヤーにとって有利になり、ハウスエッジは低くなる傾向があります。これらのルールにより、プレイヤーはより柔軟に戦略を立て、勝率を高めることができるので、ハウスエッジは、ブラックジャックよりも低くなる傾向にあります。
まとめ
スパニッシュ21は、クラシックブラックジャックと似たゲーム性を持つ一方で、いくつかの特徴的なルール変更により、より戦略的でエキサイティングなゲームとなっています。
まず、使用するデッキは10とジョーカーを除く48枚であり、10のカードがないため、バーストする確率が低くなりますが、同時にブラックジャックを作る確率も低くなります。
次に、ダブルダウンに関しては、クラシックブラックジャックでは1回しかヒットできませんが、スパニッシュ21では何度でもヒットが可能です。これにより、プレイヤーはより柔軟に戦略を立て、状況に応じて積極的に攻めることができます。
さらに、スパニッシュ21には特定のカードの組み合わせでボーナスが得られるというルールがあります。これらのボーナスは、最大で51倍という高額な配当をもたらす可能性があり、ゲームをよりスリリングなものにしています。
これらのルール変更により、スパニッシュ21のハウスエッジはクラシックブラックジャックよりも低くなる傾向にあります。プレイヤーに有利なルールが多いことから、戦略次第で勝率を高めることができる魅力的なゲームと言えるでしょう。